数日と書きましたが1週間ほど間が空きました。
しじみと暮らして5年と4ヶ月。
9月後半から、記録用以外ほとんどしじみの写真は撮っていません。
何もかもが自慢のしじみの写真をこんなに撮らなかったことは過去思い当たりません。
甘えん坊のしじみ。
7月後半から大きな体調の波がありました。
時間帯によりいつも通り甘えても来ますが、1人になりたがったり、私を避けて逃げるそぶりさえ見せるようになりました。
いつだって家族の中心にいたのに、2階からようやく降りて来ても家族の和に入らず階段でうずくまっていることも多くありました。
この時は呼びかけに応じてかろうじて振り向きましたが、階段にいる時はたいていの場合呼びかけても壁を向いてじっとしていました。
しじみはくっつきたい気分じゃない時も名を呼ばれたら必ずおしっぽで返事など自分に向けられた視線はスルーしない性格です。
……………………あきらかに、おかしい。
なのに、寝る前のルーティンはほぼ変わらず私とベッドにやってきて撫で撫でタイムを堪能してくれました。
しじみなりに、お気に入りの時間なのかな。
そんなしじみを連れて川崎にある日本動物高度医療センターに行き、不調の原因を明確に調べてもらうことにしました。
かかりつけの病院で見つかった「胃の裏か膵臓あたりに水らしきものが溜まっている何か」の原因究明です。
なお、しじみの不調の様子、日本動物高度医療センターを予約するに至った経緯や感想など、これまでもブログに書いていた内容を含め記録を兼ねて別日にまとめようと思います。
本日は検査結果について書きます。
まずは1番恐れて、そしてわずかながら覚悟していた「癌」ではありませんでした。
覚悟の理由は、しじみの不調の様子をみる限り「何もない」事はないのは明らかに思えたからです。
万一「癌」「悪性腫瘍」の場合、可能である限り迷いなく手術を選択、かつ速やかに手術日程を確保したいと考えました。
日本動物高度医療センターで、もし「待ち」になった場合、かかりつけの病院の院長は腫瘍科認定医でもあるので執刀してもらえるのか、その場合、検査結果の共有は?などなど主治医にあれこれ事前に相談し臨んだ検査でした。
結果、しじみは癌ではなかったものの望ましい状態でもなく、主治医と「そうでなれば良いね」と願った膵臓に起因していました。
残念です。
膵臓に嚢胞を形成しており病名は「慢性活動性膵炎」。それに加え軽度の腹膜炎を発症しているそうです。
今回、まずはスクリーニング検査を受けました。その後、CTスキャンも予定していたのですが結果受けませんでした。
以下、受けなかった理由として担当してくれた医師の見解を記します。
ただし、録音書き起こしではなく話を聞きたながらメモをとったのと夫婦それぞれの記憶の接ぎ合わせになる為、一部不正確な内容を含む可能性がある事をご承知おき下さい。
かなり長く詳細に説明を受けたのですが端的に省略した部分もあります。
※特に下記文中()内
また、手術が出来ないというのはあくまでしじみの場合です。
ウェブで見る限り、膵臓に嚢胞が出来て切除手術の症例は少ないながらもあるようですがしじみと対比できるものかどうかも判断がつきかねます。
以下、記憶とメモを頼りに。
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嚢胞の裏に癌が隠れている可能性はおそらく低い。
他の器官は問題なく機能しているからというのがその理由。
また嚢胞の後ろに癌があったとして、手術することは非常に難しい。(膵臓は太い血管など複雑。)その為、CTスキャンをして癌があるかないか、を見る事は出来るがあったからといって何か出来るわけではない。(ハイリスク)
コスト比で考えてもやるべき検査とまでは
言えない。
他に生検をとって病理に出すという方法があるが、かなり嚢胞が大きいのと場所が難しく
下手したら反対から刺さないといけない可能性があり困難な内容となる。
うまく刺せても、生検により中の水(酵素みたいなもの?だったか???)が散らばって他の臓器に影響を与える可能性があるから針をあまり刺したくない。
慢性活動性膵炎は、徐々に進併発疾患を引き起こすことがある。
炎症をおこし消耗するのと吸収も悪くなるから痩せていく。(まさに今の状態)
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途中、私達夫婦それぞれの質問をはさみながら様々な角度から説明を受け、現在の治療方針であっている。さらに衰弱した場合は点滴など、追加の対症療法についてなどの説明や提案を受けました。
そして最後に…………
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確たる治療法はなく対症療法しかありません。結果、こうすれば治せるという治療法を提示できず本当に申し訳無いです…………
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という担当医の言葉であれこれ食い下がって素人質問を重ねていたのですが、ようやく納得、というのか理解というのか、諦めというのかいったい何と言い表せばよいのでしょうか?
「完治」を目指す治療法がない病気という結果を受け止めました。
※余命宣告を受けた、とかそういう話ではありません。
医師の話をきく間はこらえたものの、会計を待つ間涙がこみ上げてしゃくりあげてしまいましたが、私に声をかけたあと、ポツリと言った夫の言葉に我に返りました。
「しじみちゃん痛いのかな。可哀想。」
ハッとしました。
…………もしかしたら私は私のために泣いてるんじゃないの?しじみの目線にたてている?しじみの気持ちで考えている?
正直言うと、それでも涙がこみあげる瞬間はあります。ありますが、悲劇のヒロインやただただ悲観的になるのではなくしじみを守る強い母でいたいです。
しじみの為に出来ることを模索し最大限努力します。
書ききれていない事もたくさんありますが、今日はこの辺で。
なお、主治医とはまだ直接相談していないのですがおそらく危険(ハイリスク)を天秤にかけた手術など外科的処置を選択する可能性はないだろうと思っています。
ずいぶんと悲観的に書いてしまいましたが、しじみはこの数日、体調良好です。
通院日も体調が良く、通院(非日常)を楽しんでいるかのようにご機嫌でした。
診察を待つ間、キャリーケースの中でゆったりとくつろぐしじみ。
外を興味津々で覗いたり、甘え声をあげ撫で撫でを要求したりリラックスしています。
待合室で、先生に連れてこられてしじみ。カラーをつけられてご機嫌ななめ。
キャリーケースにアタックしてなんとか出ようと頑張っています。
ちょっと!しじみを出しなさいよ!!
可哀想だけどかわいいな
水色も似合うね
かわいいけれど、本人は気に入らない様なので車の中で外しました。
すっきりしたわ。
またすぐご機嫌になって、車の中に興味津々。探検したそうです。
さすがにその希望は叶えてあげられないのでキャリーケースに戻ってもらいました。
しじみの愛らしさに目を細めつつ鬱々とした気持ちで帰宅したのですが、驚く事が。検査の為に8時間以上食事を抜き、さらに通院の為合計15時間食べていなかったしじみ。
なんとなんと!帰宅後すぐ。
もぉ!お腹ペコペコなんだけど!
しじみの生命力に感動です。
膵臓に嚢胞を形成しており「慢性活動性膵炎」と(嫌ですけれど)付き合っていくしかないしじみ。
改めて主治医と今後の事を相談し、かつ他に何かできることはないか模索中です。
ご心配くださりありがとうございます。
通院直後、旺盛な食欲を見せたしじみとともに御礼申し上げます。
これからも、しじみを見守ってくださるとうれしいです。
更新は毎晩とはいかないかもしれませんが、しじちの小部屋はこれからもずっとずっとずっと続きます。続けたいです。