何事もどんな職業も「人次第」という事は多々あるだろうと思います。
たとえルーチンワークであっても、やっぱり人次第で何か仕上がりが変わってきますよね。
「医師」。もしくは医師でなくとも鍼灸や按摩など治療にあたる有資格者。
めちゃくちゃありがたい存在です。
ただ、……………………私見ですが能力の差えぐいです。
数年来、チーは数カ月毎に恐ろしいほど目が腫れあがり「ものもらい」として目薬の処方をされていましたが、間隔がどんどん狭くなりあまりにもおかしいと病院を変えてみました。その病院の医師にひと目見るなり「ものもらいではない」との診断をうけ、結局大学病院で手術を受けいまだ再発はありません。
西洋医学と医師の適切な診断・処置のなせる技。
ほぼ1年このブログでも愚痴っていた私の右腕。オーバーと笑われそうですが、私はあまりの辛さに絶望の縁にいました。
ですが、現段階では多少の痛みや不自由さは残るものの、ほぼ、ほぼほぼ「元のわたし」に戻れそうなんです。
しあわせです。夢みたい。
今もリハビリの為に通う治療院に出会えた事が私の運命を変えたと言っても決して過言ではないと断言できます。
東洋医学と高い手技と知識を持った治療のなせる技。
改めて書くと、こじらせた理由としては、痛み始めた当初、整形外科で50肩の診断を受け、「我慢するしかない」と思い込んだ事です。ただあまりにも痛むのと麻痺の症状が出た為、大学病院でCT、MRT、特殊神経生理検査などありとあらゆる検査を受けましたが原因を突き止める事は出来ず、鎮痛剤を大量に処方されたのみでした。
(ちなみにどんなに鎮痛剤を飲んでも痛みは全く収まりませんでした)
その後も、整骨院、整体、BMI(ボディマニュピレーション)という気功・オステオパシー・カイロプラクティックを基盤にした生体磁器感応手療法、などなど「神の手」の噂を聞きつけては藁をもすがる思いで様々な治療院を訪れましたがどこでも「見た事がない症状」と、お手上げ状態で、どの神様も私の状態を救っては下さいませんでした。
もう諦めの境地でこれが最後とすがった治療院の先生は、確かな腕はもちろんのこと、おそらく非常に研究熱心でアップデートされ続けているであろうと素人目にも感じる知識量でした。
病院でも治療院でも本当に親身になって色々調べてくださる先生も多かったですが、治せたのは通った治療院の先生だけです。
それでも、途中で数回「これ以上通って貰っても治せないかも知れない」と、音をあげかけられ、「いやだ!先生に見捨てられたらもう私は行くところがない!通う!」などという会話をしたのも懐かしい思い出?です。
もともとは西洋医学信奉者でしたが、西洋東洋それぞれ得意分野があることと、どんな医学の道であっても、その先生の力におうところが大きいと自身の経験をもって思うようになりました。
ものすごく前置きが長くなりました。
私の頭の大半を占める「しじみに何ができるのか、何をすべきなのか」。
自分なりの考えをまとめておきたかったんです。
最初の選択肢は西洋医学でしたが、今は東洋医学での治療も強く視野に入れています。
ただ、動物の場合悩ましいのが飼い主からは施術能力の「良し悪し」がわからないところです。
前述の通り、話を聞いてくれる、親身になってくれるだけではなく、方向性の見極め、そして「技術」も、いやそれこそ重要です。
でも、どうやってわかるんか?それ。
今通っている動物病院も、何軒も何軒も渡り歩きようやくフィットする病院にめぐりあえましたが、東洋医学か…………。そもそも選択肢も少ないですし、悩ましいなぁ。
数カ月前から西洋医学に頼れなかった場合を想定し動物への東洋医学に対しあれこれ調べていました。
日本動物高度医療センターで検査を受けたあの日、メソメソ泣くだけではなくその中で気になっていた「熱鍼」ネッシンという施術をしてくれる方に帰宅後すぐ連絡をとると当日診てくれるとの事で施術をお願いすることにしました。
しじみは帰宅後モリモリご飯を食べて検査のダメージもなさそうなのでイケると判断したのです。とはいえ結局ほぼ丸1日病院か…………。
結論から書くと、先生の雰囲気もとても良く、何よりしじみがとても気持ち良さそうでした。
通院疲れも見せず施術後は院内の様子に興味津々で冒険したがるほどです。
その様子にびっくりするやら嬉しいやら…………。
施術内容は、マッサージをしながら80℃に温められた金属の棒でささない鍼治療を行うというものです。(見ている限り棒で撫でている感じです)
完全にくつろぎモードのしじみ。
え?もう終わりなの?
しじみは内臓の問題なので、その場でなにか劇的な変化を感じる事は出来ませんが、気に入った様子がうれしい。
ですが、ここで大きすぎる問題が…………。
先生は場所を変えて施術をするスタイルで、比較的近場では月曜日、金曜日のみ。
でもさすがに毎週休みをとるのは厳しいよ…………。しかも月金は特に…………。困ったな…………。
調べてみると、横山式ネッシンというもので一般財団法人日本ネッシン協会が主催?していておそらくそこで講座など受けると器具も買えるようです。(確信はない)
実際、HPでは自宅でやることも推奨されており講座などもある様です。
でもそれは人むけで相手は猫…………自分で出来るの?などなど疑問を私が通う鍼灸治療院でなんとなく相談してみると…………
「背骨のあたりを撫でてたたけでしょ?(私返/まぁ言えばそうともいえる)だったら自分でやったらいいじゃん!(熱鍼じゃなくても)効果は同じだよ!不安なら(奥さん先生が)教えるから1度治療院の営業が終わった時間に猫チャンを連れてきてみて」という想像の斜め上のお申し出…………。
実は
こちらの治療院はご夫婦で少し得意分野?が違い、奥さん先生は特に漢方や鍼灸の知識が深いのです。
獣医師ではないから仕事としては出来ないがボランティアとしてなら診れるということ。
こう書くとなんかこう、怪しい感じになりますが正直に言うと私はこの治療院に「心酔」
していますので(先生は神様ぽさはなく、かなりゆるい感じです。あしからず)一切の不安を感じず図々しくも、お言葉に甘える事にしました。
ご夫婦であーだこーだ、やんややんやと私達がやりやすい方法を協議してくださり、ありがたいですが笑ってしまいます。
結局、チーと一緒に3種類のやり方を見せていただきました。
本当はこれがいちばんオススメ、という(何とかという)お灸。ちゃんとツボの説明をうけましたが覚えられなかった…………。
小さなお灸をされるしじみがかわいすぎて、見物?に集中してしまいます。
でも、場所など難易度が高いな…………。
実際、わかりやすいように少し毛を焼いてもらいましたが帰宅後けむくじゃらだから見つけられない…………
他には棒灸のやり方をご指南いただきました。
もくもくと煙があがりますが、しじみは嫌がる事なく大人しくしています。
背骨にそって特にへこんでいるこのあたりを…………と場所の説明をうけます。
一応補ていしていますが全く力は入れていません。
あまりのおとなしさに先生方もびっくり。
ここでも完全にリラックスして寝転んだり、冒険したそうな様子まで…………。
病院でも良い子で驚かれますが、さすがに院内を探検しようとまではしません。
鍼灸治療がしじみに良い影響を与えているの?
棒灸を1本譲っていただき自宅でも試してみると…………
やっぱり大人しくしています。
もともと波があったので、今がたまたま調子が上向きなのかなんとも言えませんが、多少調子が悪そうな日があるものの、少なくとも棒灸をはじめて私達から隠れるそぶりは1度もありません。
寒くなったから、とか斜めに見ようと思えばもちろん色々材料はありますが…………
食欲不振もなく、おとなしく気持ち良さそうにチー先生の施術をうけています。
はー、長くなりました。
この他にももう1種類試していただきました。すっかり「それ」が気に入った私は器具を注文していただきました。
明日土曜日、その道具を使ってやり方を教えていただく予定です。
この続き後編は、自宅でも試してみてからまた書きたいと思います。