しじみの小部屋

猫と人の暮らしのblogです。

昨日はしじみ2回目の月命日でした。

 

昨日、4月24日はしじみ2回目の月命日でした。しじみが2ヶ月前まで一緒だったなんて信じられません。長かった様なあっという間の様な…ちょっと良くわかりませんね。

 

夫婦の会話のほとんどがしじみでした。

 

チーと車で出かけると、帰りに話すことは決まって毎回同じです。しーちゃん怒ってるかな怒ってるよね、と飽きず2人で繰り返し、到着すると「僕が荷物下ろすからとにかくりょっちゃん(私の事)早く部屋に入ってあげて!」とチーが言い、私は車が止まった瞬間、車を飛びおり家に走り込んでいました。コストコで大量買いしても何一つ家に運んだ事がありません。

しじみが大きく体調を崩した12月から夫婦で出かける事は無くなったのでお馴染みの会話をしたのはいつが最後だったかな?

あぁ、しじみを送る花を買いに行った時にも同じ会話をしました。しじみは棺の中でしたがそれでも走って部屋に飛び込みました。

 

葬儀の帰りに、もうこれからこんな話し、しなくなるんだねとも話しました。

さみしいなぁ。でも、今もずっとしじみの話をしているので変わらないといえば変わらないかな。

 

帰宅して写真のしじみに話しかけるのは、変な表現ですがナチュラルになってきました。最初の頃はしくしく泣きながらでしたが今は「しーちゃーん!たっだいまー!」みたいなハイテンションです。ただ、日課のしじみの感触をひとつひとつ声に出して確認するのは…やっぱり寂しさがこみ上げますね。でもこの寂しさも薄れて欲しくは無いんです。しじみに関する事はもう何一つ失いたくありません。

しじみは「どこ行ってたの!」とぷりぷり怒ってソファーの背もたれにのぼり出迎えてくれていました。毎日その姿を求めてしまいます。

 

あ、まるで、ののこの存在が無いかの様に書いていますが同じく大切な存在なのは言うまでもなく、元気ですよー。ののこの暮らしぶりはまた別の機会に書こうと思います。

何としても長生きしてもらうとの私達の強い思いをほわぁーと受けとめてのほほんと暮らしています。

 

2015年

そろーーーっと見せてくれたお腹。たゆんたゆんのふわふわ。

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悪魔的可愛さのあくび。
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今はしじみのシンボルとなる花をたやさない生活です。休日だとこだわって納得いくまでしじみに似合う花を求めお花屋さん巡りが出来ますが、平日だとなんなら閉店時間までに間に合うかどうかという感じになります。月命日は新しいお花を加えたいのでこれがなかなか難しい…。月命日に新しいお花のこだわりはやめようか悩み中です。

とりあえず、昨日は仕事を投げ出してお花屋さんに駆け込みました。

 


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しーちゃん、今回は薔薇にしたよ。あんまり薔薇って感じじゃ無い気もするけど色が気に入ったの。とくにクラシックな落ち着いたピンク、珍しいよね?ちょっと特別な感じのピンクがしじみちゃんに合うかなって思ったの。

あなたはとくべつ。

何もかもがとくべつ。

本当に本当によく頑張りました。

ありがとう。本当にありがとう。大好き。愛しているよ。恋しいよ。恋しくてたまらない。ずっとずっと大好きで大切だよ。

 

ラジオかな?ってくらい、 しじみ相手にぺちゃくちゃぺちゃくちゃ話しています。なかなかシュールな光景ですね。

 

 

 

 

 

【回想】現実を直視出来なかった私のやたら素早い行動について

 

 

しじみと暮らした8年と9ヶ月、しじみが頭の中の大半を占めていました。

仕事や遊びに集中する事はあっても、何かとしじみを思い浮かべました。仕事も遊びも楽しいし、家に帰るのはもっと楽しかったです。仕事でキツい事があっても、しじみの存在に救われました。

今思うとしじみが居た毎日は本当に輝いていたなぁ。しじみの存在は愛しいだけでなく私の活力源でもあったんだと実感しています。

 

生来、常に楽しい事を探し、やりたい事を見つける落ち着きの無い性格で、家でも何かとガサゴソ動き回っていましたが、しばらくは帰宅してもののこにくっついてぼーっとして無気力な状態が続きました。

けれど、しじみを見送った後は何かに突き動かされるかの様にきびきびと考え動きました。現実を受け入れられなかったんだと思います。

 

葬儀やその後の事などを書きましたが、その他にも色々忙しなく動き回りました。

葬儀場に火葬の予約で電話した後は、酸素室をレンタルしていた会社にも連絡し引取をお願いしました。

料金は月レンタルなので借りていても変わらないのですが、私が借りた時も静音タイプは順番待ちだったので、待っている子がいるかも知れないから不要になったらすぐ返そうと思っていたんです。

*私が借りたのはテルコムの物で住んでいる地域は直営ではなくFCからレンタルする形でした。

 

解体し拭き上げるまではこなしましたが、なんといってもおいおい泣き通しだったので引き渡しはさすがにチーにお願いしました。電話は泣き声でしたが、さすがに酸素室の引き渡しに号泣しながらは出られません。

また、使わなかった大量の療法食なども即刻寄付の手続きをとりました。誰ともやり取りしたくなかったので、寄付の仲介を利用しました。

この他は何度か書いたように取り憑かれた様に「持ち物を減らす」事に取り組みました。

最初はしじみだけが使っていた物を見るのが辛くて始めましたが、 大切な物、必要な物以外はどんどん手放しました。今思うと不思議な感情ですが、しじみがいないのになんでこれがあるんだ?と憤りすら感じたんです。空っぽの気持ちを表現出来るような気がして止まらなくなり、大袈裟じゃなく累計するとおそらく軽トラ1台分くらいになったと思います。

 

この、現実直視出来ないターンの私の行動は笑っちゃうほど素早かったです。

思い出深い和室の物を移動や廃棄し、ほぼ空っぽにしても、入ると動悸が止まらなくなったので、いっそリフォームしようと業者に連絡を取りました。

予約制のショールームに出向き1時間程度の打ち合わせで依頼内容を決め、その場で現地調査と見積もりを依頼。

日程調整の頃は無気力ターンに突入していましたがなんとかこなし、なんと今リフォームも終えています。

それなりに金額もかかったので、冷静だとふんぎりがつかなかったかも知れませんが現実直視出来ないターンの私のおかげ?で即断即決で物事が進みました。

 

和室には色々な思い出があります。今思うと猫暮らしはじめての私たちはけっこうトンチンカンな事もやっていたなぁ。

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好奇心旺盛なしじみはその日の夜には部屋の中を探検していました。
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へたくそな段ボールハウス。どんなものが好みかわからなかったので迎えるときはとりあえず手作りで準備しました。
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それにしても、物が多い!この頃は30歳を過ぎて東京に出てきた頃に適当に買った家具と家を購入時に新しく買った家具がひしめき合っていました。
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最も辛かった思い出も。2019年、しじみがいないと探すと、この本棚につけたカーテンの裏に隠れていました。様子がおかしいしじみを連れて病院に行き慢性膵炎や膵臓にこびりつく嚢胞が見つかります。ここに隠れたしじみを見つけた日から闘病が始まりました。

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どんな時も甘えん坊だったしじみが、しばらくの間ここか、物置にしているクローゼットで過ごす様になりました。隠れて痛みに耐えていたんですね。

 

部屋はリフォームしたけど、記憶の中のしじみは鮮明なままです。けれど、動悸はしなくなり、新しい部屋で気持ちも前向きになっています。

 

 

 

 

声に出して言いたいしじみへの気持ち

 

これからは、回想やしじみとの新生活について書きたいと思います。できるだけ湿っぽくならない様に心がけますね。陰気な感じは、眩いほどに輝やくしじみに似合わない。

 

ところで「ペットロス」とはどこから何までを指すのでしょうね。

私は、職場では快活そのものの毎日を送っているし、家を空ける不安が無くなったので時折お出かけも楽しんでおり、「ペットロスに苦しむ人」というカテゴリには属さないのかな。いや、別に属したいわけではないですけれども。

ただ、頭の中のしじみが占める割合は変わる事無くなんなら生前よりも大きくなっています。

以前も書いた通り頭の中が2層になっている状態が続いており、何をしていてもしじみがいます。これを「しじみ仕様になった」と名付ける事にしました。いつもしじみと一緒です。愛しさ、喪失感などしじみに関することは全てひっくるめてずっと一緒にいよう。この想いは努力して追い払うものではないもんね。

 

起床後はこれまでと変わらず、しじのの専用の浄水器に水を入れ、水が溜まる5分ほどの間歯磨き後、器の水を入れ替える事から始まりますが、しじみとの新生活が始まるとここから先が少し変わりました。投薬の代わりにお花を整えます。食事の支度はののこだけで、しじみは使っていた器にパウチを定期的に変えて置いていますがこれはチーの担当です。いつの間にか、そして頻繁に変わっています。

しじみのケアタイムが無くなりぽっかりと空いてしまいましたが、しじみと毎日会話はしています。

 

■心の支えになっているしじみコーナー

朝と帰宅後は特に時間をかけて、しじみに色々お話しします。感謝、愛、恋しさはこれまで通り、加えて思い出話、今の想いや、日常の出来事なども話すようになりました。話したい事はたくさんあります。しじみは私の家族であると共に親友でもあります。

1人の時は必ず声に出します。いつもの声のトーンではっきりも話しかけます。いつもしじみにそうしていたように。

チーがいる時はなんだか芝居がかっている感じになる気がするので心の中、もしくは小声で話しかけます。

私達はいつもしじみの名を呼び、あれこれと話しかけていました。褒めそやしていました。しじみはそうされるのが大好きで満足そうに聞いていました。この習慣を変えたく無いんです。だからチーにも1人の時だけで良いから、声に出して話しかけて欲しいとお願いしています。

 

その際、揃えた仏具で順序だてて話しかける準備をする事も心を整えるのに役立っています。

小さなキャンドルに火を灯し、線香に火をつけ、お香立てをどれにしようか少し悩みます。しじみの目の色のマスカットグリーンのにしようか、鮮やかな赤にしようか、それともクリアにしようか。楽しい悩みですね。選んだら、しじみに報告します。

次におりんを鳴らします。エコータイプなのでわりと音色が続きます。

おりんの澄んだ音色を聴きつつ、しじみに話しかけます。途中で手元供養用の骨壷を手の中につつみ、最後に骨壷を手で撫でます。

 

楽しい話をしていてもどうしても涙が溢れてくるのですが、壊れた蛇口状態にはならず不思議とすっきりと止まります。このところの涙は、不意に泣いてしまっても同じく泣き通しにはならず、何かを流してくれている様に感じる事も多くなってきました。

 

帰宅後、必ず行う儀式?があります。手元供養用の骨壷を手の中につつみ、触っているのは木ですが目を閉じてしじみの全てを思い浮かべます。

大きなギザギザ耳、おでこの短い被毛、白い睫毛、少しカサっとしたお鼻、キスを迫る時に私の顔にあたる髭、両頬で違う被毛、真っ白な胸毛、パッチワーク柄の被毛、痩せた腰、それぞれ異なるデザインの前足と肉球、後ろ脚を掴むといつもサッと引っ込められました。変わりに長いしっぽは触り放題。私の腕枕が大好きで、その時に決まって手に当たっていた牙の感触。

ひとつづつ、全てを克明にに思い浮かべ、全ての感触をはっきりと手に、心に記憶している事を確認し、それをしじみに報告します。

私たちは物理的には離れてしまったけれど、心の中でずっと一緒だよ。ずっとずっと一緒にいようね。絶対に思い出になんてしたくないんだ。

 

出かける前の行ってきます、寝る前のおやすみは火を使わずにおりんだけにして軽くお話しします。この他、折に触れ話しかけます。

 

声に出してしじみに私の気持ちを話すことで、伝える事で、私達は繋がっていると感じています。

 

しじみを送る時にチーと選んだ2枚。

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まだまだ飾りたい写真はたくさんあります。
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【記録6】私たちなりの受け入れ方について

 

今回は私たちなりの受け入れ方について書きます。

 

愛する家族(ペット)の死を受け入れ、乗り越える為に、世の中には様々な優しい表現がありますが、いざその時を迎えると、私達夫婦はどれもピンとこず、その表現を使う気になりませんでした。何というか、しじみに合わないと思ったんです。

決して否定しているわけではなく、しじみに対してその表現をされたく無いという事も全くありません。あくまで自分たちが表現するには合わないと感じる、という感覚的な話です。良くも悪くも私たちはしじみを擬人化しているのだと思います。

 

私の場合は、完全に私と同じ温度のチーとしじみへの恋しさを素直にくどくどと話す事と、これからもしじみと共に生きていく、という事で(とても難しいけれど)なんとか気持ちに折り合いをつけています。姿形はありませんが、常に心にしじみがいて、確かに存在しています。そして、しじみとの新生活が始まった事を何かで表現したいと考えました。

 

メモリアルグッズも色々ありますね。いちばん多く見かけるのは写真をプリントしたクッションかな。

他には写真を元にぬいぐるみにしてくれたり、アクリルスタンドや、絵画に仕立ててくれるサービスも。

 

考えてみましたが、現時点ではこのメモリアルグッズを全く欲しいと思いません。これも否定しているわけでは無く、今の感情では、グッズがある方がよりしじみの不在を感じ喪失感が強まると感じるからです。チーも同意見です。

 

「しじみを模した何か」ではなく、しじみとお話しするときに、しじみに「これどう?しーちゃんぽくない?」と言えるシンボル的ものが良いです。

そこで、しじみがいた頃から日常線上にあり夫婦揃って共感出来るものを2つ、考えました。どちらも特別な事ではありませんが私達としじみに合っていてとても気に入っています。

 

 

①しじみに似合う個性的で素敵なフォトスタンドを揃えしじみの写真を飾る

上村さんが撮った野良猫〜みいさんが撮った保護猫時代のしじみの写真をレイアウトして額に入れた物を譲渡時の記念としてプレゼントいただき、家宝として飾っています。

絵やポスターなどは飾ってもいつかは飽きるのですが、この家宝だけは別です。どの時代のしじみも本当に可愛いくて何度眺めてもときめきます。

写真を眺めるのは日常の延長であり、しじみの不在を改めて感じる物ではありません。また、葬儀の時にいただいた写真は、毎日語りかける対象になっています

しじみのお骨の近くはごくシンプルな写真立てを選びましたが、その他のスペースはしじみを想起させ、しじみに似合う、個性溢れる素敵な写真立てを買い揃え、それにぴたりと合う写真を選ぶ。考えただけでわくわくしますね。

小さなルールも作りました。

・実物を見て買う

・真剣に選び一切妥協はしない

・2人共納得出来るものを選ぶ

これでお出かけ時の楽しみが出来ました。まだ2人で街歩きはしていませんし、私1人でも探したのは数回ですが、素敵だったり、目を引くものはあれど、しじみを想起させるデザインとなるとなかなか難しく、まだひとつも選んでいません。けれど、それもまた良いですね。

帰宅時に「しーちゃん今回も見つからなかったー、しーちゃんは特別だからそりゃなかなか見つからないよねー」なんて話しかけています。

ゆっくりと時間をかけて揃えていきたいと思います。

 

↓すぐ下の棚と1番下のテーブルを今後拡張?予定です。今置いている大きなポスター(これはチーのお気に入りでそもそも私はあまり…)の代わりにしじみの写真をポスターサイズにして額装しても良いかなぁ、なんて話しています。

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②花瓶を選びしじみのイメージに合うお花を飾る

しじみを迎えてからは、いただいた時以外は花を飾っていませんでした。

けれど花屋さんの前を通ったり、植物園やフラワーパーク等に花を見にいくと、これはしーちゃんっぽい、これはのんちゃんっぽいとチーと一緒に良く花に例えていました。

そこで、しじみを想起させるお花を選び、しじみの面影を重ねる事にしました。今のところ、場所は2ヶ所。しじみのお骨の隣としじみが上っては自己主張していたダイニングテーブルです。ののこは絶対に登らないので不在時も不安はありません。

 

大きな花瓶は処分しており家に無かったのですぐ必要でしたが、出かける気になれず先ずはAmazonと楽天で探しました。

イメージははっきりあり、花同様しじみを想起させるデザインで、でも花が主役になるものが良い。しかし、これがなかなかむずかしいーーーーー。

諦めかけた頃見つけたのがこれ!配色なのがしじみにぴったりです。勢い余って色違い、デザイン違いで複数買い揃えてしまったよね!今考えると買い過ぎぃ!

 

ちょっとお花を選びそうなしじみの目の色と同じグリーン。甘すぎないくすみピンク。花の色を選ばないクリア。組み合わせて置いてもいいです。

今のところクリアしか使っていません ハハハ
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勢い余って同じシリーズを5個も揃えてしまったので、ここから先はじっくり探してコレクションしていきたいと思っています。

 

いちばん最初に選んでしじみに見せた花はこちらです。


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お花屋さんを巡りしじみを思い、花を選ぶ。美しさ、可愛さ、個性を備えた花はしじみそのもの。

しじみコーナーとダイニングテーブル両方に飾る事で、しじみと一緒に多くの時間を過ごしたソファから左右どちらを見てもしじみを感じます。

 

新しい暮らしに加わったこの2つの習慣や考え方が日毎に強まる喪失感に占領されすぎない助けになっています。特にお花を選ぶ時は切なさだけでなく楽しさもあります。

 

以上、6回にわたる、長い長い記録になりました。あまり文章を整理しなかったので1回1回も長いです。全てお読みいただいた方、ありがとうございます。

明日からは回想も含め、新生活について書きたいと思います。

 

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愛しているよ。しじみ。

 

 

【記録5】しじみ、おつかれさま。そしてお帰りなさい。

 

今回は記録2の続き、しじみのおかえりなさいの準備について書きます。

 

しじみのお骨と共に帰宅後、どう過ごしたかの記憶が不思議と曖昧です。

ただ、一刻も早くしじみのお骨の場所を整えたいとの思いにかられ、検討していた仏具などを急いで買い揃えたのを覚えています。

お店を回る気力が無い中、ネットショッピングは助かりますねー。葬儀場で実物を見る事が出来たのも良かったです。

 

お骨の場所、仏具といっても弔う為というより、前述の通りしじみとの新生活が始まる、という気持ちを持つ事にしました。

 

しじみとの新生活に向けてひとつも妥協したく無かったので、楽天、Amazonそれぞれたくさんの品が溢れる中、真剣に選んだお品の事や、なにせ初めての経験なので戸惑った事について書こうと思います。

 

①「手元供養用骨壷」

 

しじみはお骨上げの時「3寸」というサイズに収まりました。お骨は「パウダー加工」をして粉状にし、嵩を減らす事も出来るそうです。

散骨や、よりコンパクトにしたい場合に選ばれるんだとか。私達はそのままの状態にしました。なお、パウダー加工は後からでも出来るそうです。

 

別れに対して全く現実味が無い頃はお骨はずっと家に置くつもりでした。ですが現実的になり火葬について調べるうち、永代供養も将来的な選択肢のひとつとして考える様になりました。

これは「成仏出来ない」という視点ではなく「絶対的に責任を持つ」という視点です。ののこがいるので縁起でも無い話ですが夫婦揃って何か無いとは言えません。※現時点では永代供養はしておらず家にいます。

 

将来的に永代供養したとしても、手元供養もしたいので、なんとなくですが骨壷も見ていました。

といってもデザインだけで、未知の世界なのでサイズなどは全く気にしてしていませんでした。

手元供養用はイメージでは3分の1くらいお骨が入ると思っていたのですが、待合室にディスプレイしてある通常?の骨壷や手元供養用の骨壷を見比べてようやく現実が理解出来ました。ぜ、ぜ、ぜんぜんサイズが違うー!!!

 

いくつか検討していたものを確認すると容量は30cc〜50ccと確かにほんのちょっぴりです。

 

お骨上げの時は葬儀場で頂ける分骨用カプセル型の容器分と手元供養分をとりあえず紙に包んで分けました。

 

最終的に永代供養をどうするか決めていないものの、分けたお骨を入れるのに手元供養用の骨壷も準備しました。

買い直す物では無く、一生物なのでかなり迷ってようやく決めました。温かみを感じる木が良くしじみを想起させる配色のデザインなのも決め手です。顔を右と左で全く異なる表情を持つしじみに一目惚れしたんですよねー。

国産のケヤキ材だそうです。色は「さくら」という色にしました。

 

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商品名「ころん」という名の通りころんとした形が可愛いく、とても気に入っています。手にすっぽりとおさまるので、両手で包み込んで毎日話しかけています。

 

 

②「おりん」

仏事的な意味合いは特に無く心を静める為に欲しいと思いました。

デザインが素敵で気に入っていたものが他にありましたが、葬儀場で見て2人共見た目はともかく音色が気に入ったこちらにしました。シルバーもありましたがゴールドの方がしじみに似合うと意見が合い、選びました。

 

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「振るおりんECHO」という商品で、その名通り振ると中で振動し音が長く続きます。心が乱れるとこのおりんを鳴らしています。

 

③お線香(お香)と線香立て

線香立ては「飴玉線香立て」というガラス製の商品で、しじみに似合う綺麗な赤としじみの瞳の色と同じマスカットグリーンの2つを選びました。

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線香は短いこちらを使っています。煙が少ないタイプと猫用のお香です。猫用のお香なんてあるんですねー。

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④写真立て

葬儀場に飾ってあった写真をいただけたので写真立ても探しました。プリントアウトしている写真が無いしその気力も無かったのでありがたかったです。

「しじみ(写真)が主役」にしたかったので一切主張が無い、ごくごくシンプルな物を探しました。どちらもとても気に入っています。

 

少し浮いているように見えるデザイン

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アクリルの中に入っているように見えるデザイン


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これらがしじみとの新生活に向けて急ぎ、でも心を込めて準備をしたものです。悲しさ、寂しさなどで押し潰されそうな中でしたが「しじみに似合う物」「しじみの可愛さ、美しさが引き立つもの」という視点でチーと一緒に真剣に選ぶ行為は救われました。

色々見ると、仏壇もかなりスタイリッシュなものがあるんですね!とくに「なごみ工房」の製品は素敵で迷いましたが、レイアウト変更の自由度が高い方が良いので、もともとつけていた無印良品の壁につける棚をそのまま流用し、さらにこの下にもう一段追加しています。

 

整えた直後のレイアウト。この後もちょこちょこ模様替え?しています

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明日はしじみとの新生活について書きます。

 

2015年のしじみ♡

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-あとがき-

センシティブな話なの今回も補足致します。これは「私の」そして「私達夫婦の」別れ方、見送り方、受け入れ方の記録です。おすすめ等の意図は無く、他の人に何か物申す事でも、物申される事でもありません。人それぞれです。その点だけどうかご留意いただきたいです。愛する家族を失った悲しみは皆同じです。私が見ているのはしじみだけです。

 

 

 

 


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