しじみの小部屋

猫と人の暮らしのblogです。

声に出して言いたいしじみへの気持ち

 

これからは、回想やしじみとの新生活について書きたいと思います。できるだけ湿っぽくならない様に心がけますね。陰気な感じは、眩いほどに輝やくしじみに似合わない。

 

ところで「ペットロス」とはどこから何までを指すのでしょうね。

私は、職場では快活そのものの毎日を送っているし、家を空ける不安が無くなったので時折お出かけも楽しんでおり、「ペットロスに苦しむ人」というカテゴリには属さないのかな。いや、別に属したいわけではないですけれども。

ただ、頭の中のしじみが占める割合は変わる事無くなんなら生前よりも大きくなっています。

以前も書いた通り頭の中が2層になっている状態が続いており、何をしていてもしじみがいます。これを「しじみ仕様になった」と名付ける事にしました。いつもしじみと一緒です。愛しさ、喪失感などしじみに関することは全てひっくるめてずっと一緒にいよう。この想いは努力して追い払うものではないもんね。

 

起床後はこれまでと変わらず、しじのの専用の浄水器に水を入れ、水が溜まる5分ほどの間歯磨き後、器の水を入れ替える事から始まりますが、しじみとの新生活が始まるとここから先が少し変わりました。投薬の代わりにお花を整えます。食事の支度はののこだけで、しじみは使っていた器にパウチを定期的に変えて置いていますがこれはチーの担当です。いつの間にか、そして頻繁に変わっています。

しじみのケアタイムが無くなりぽっかりと空いてしまいましたが、しじみと毎日会話はしています。

 

■心の支えになっているしじみコーナー

朝と帰宅後は特に時間をかけて、しじみに色々お話しします。感謝、愛、恋しさはこれまで通り、加えて思い出話、今の想いや、日常の出来事なども話すようになりました。話したい事はたくさんあります。しじみは私の家族であると共に親友でもあります。

1人の時は必ず声に出します。いつもの声のトーンではっきりも話しかけます。いつもしじみにそうしていたように。

チーがいる時はなんだか芝居がかっている感じになる気がするので心の中、もしくは小声で話しかけます。

私達はいつもしじみの名を呼び、あれこれと話しかけていました。褒めそやしていました。しじみはそうされるのが大好きで満足そうに聞いていました。この習慣を変えたく無いんです。だからチーにも1人の時だけで良いから、声に出して話しかけて欲しいとお願いしています。

 

その際、揃えた仏具で順序だてて話しかける準備をする事も心を整えるのに役立っています。

小さなキャンドルに火を灯し、線香に火をつけ、お香立てをどれにしようか少し悩みます。しじみの目の色のマスカットグリーンのにしようか、鮮やかな赤にしようか、それともクリアにしようか。楽しい悩みですね。選んだら、しじみに報告します。

次におりんを鳴らします。エコータイプなのでわりと音色が続きます。

おりんの澄んだ音色を聴きつつ、しじみに話しかけます。途中で手元供養用の骨壷を手の中につつみ、最後に骨壷を手で撫でます。

 

楽しい話をしていてもどうしても涙が溢れてくるのですが、壊れた蛇口状態にはならず不思議とすっきりと止まります。このところの涙は、不意に泣いてしまっても同じく泣き通しにはならず、何かを流してくれている様に感じる事も多くなってきました。

 

帰宅後、必ず行う儀式?があります。手元供養用の骨壷を手の中につつみ、触っているのは木ですが目を閉じてしじみの全てを思い浮かべます。

大きなギザギザ耳、おでこの短い被毛、白い睫毛、少しカサっとしたお鼻、キスを迫る時に私の顔にあたる髭、両頬で違う被毛、真っ白な胸毛、パッチワーク柄の被毛、痩せた腰、それぞれ異なるデザインの前足と肉球、後ろ脚を掴むといつもサッと引っ込められました。変わりに長いしっぽは触り放題。私の腕枕が大好きで、その時に決まって手に当たっていた牙の感触。

ひとつづつ、全てを克明にに思い浮かべ、全ての感触をはっきりと手に、心に記憶している事を確認し、それをしじみに報告します。

私たちは物理的には離れてしまったけれど、心の中でずっと一緒だよ。ずっとずっと一緒にいようね。絶対に思い出になんてしたくないんだ。

 

出かける前の行ってきます、寝る前のおやすみは火を使わずにおりんだけにして軽くお話しします。この他、折に触れ話しかけます。

 

声に出してしじみに私の気持ちを話すことで、伝える事で、私達は繋がっていると感じています。

 

しじみを送る時にチーと選んだ2枚。

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まだまだ飾りたい写真はたくさんあります。
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【記録6】私たちなりの受け入れ方について

 

今回は私たちなりの受け入れ方について書きます。

 

愛する家族(ペット)の死を受け入れ、乗り越える為に、世の中には様々な優しい表現がありますが、いざその時を迎えると、私達夫婦はどれもピンとこず、その表現を使う気になりませんでした。何というか、しじみに合わないと思ったんです。

決して否定しているわけではなく、しじみに対してその表現をされたく無いという事も全くありません。あくまで自分たちが表現するには合わないと感じる、という感覚的な話です。良くも悪くも私たちはしじみを擬人化しているのだと思います。

 

私の場合は、完全に私と同じ温度のチーとしじみへの恋しさを素直にくどくどと話す事と、これからもしじみと共に生きていく、という事で(とても難しいけれど)なんとか気持ちに折り合いをつけています。姿形はありませんが、常に心にしじみがいて、確かに存在しています。そして、しじみとの新生活が始まった事を何かで表現したいと考えました。

 

メモリアルグッズも色々ありますね。いちばん多く見かけるのは写真をプリントしたクッションかな。

他には写真を元にぬいぐるみにしてくれたり、アクリルスタンドや、絵画に仕立ててくれるサービスも。

 

考えてみましたが、現時点ではこのメモリアルグッズを全く欲しいと思いません。これも否定しているわけでは無く、今の感情では、グッズがある方がよりしじみの不在を感じ喪失感が強まると感じるからです。チーも同意見です。

 

「しじみを模した何か」ではなく、しじみとお話しするときに、しじみに「これどう?しーちゃんぽくない?」と言えるシンボル的ものが良いです。

そこで、しじみがいた頃から日常線上にあり夫婦揃って共感出来るものを2つ、考えました。どちらも特別な事ではありませんが私達としじみに合っていてとても気に入っています。

 

 

①しじみに似合う個性的で素敵なフォトスタンドを揃えしじみの写真を飾る

上村さんが撮った野良猫〜みいさんが撮った保護猫時代のしじみの写真をレイアウトして額に入れた物を譲渡時の記念としてプレゼントいただき、家宝として飾っています。

絵やポスターなどは飾ってもいつかは飽きるのですが、この家宝だけは別です。どの時代のしじみも本当に可愛いくて何度眺めてもときめきます。

写真を眺めるのは日常の延長であり、しじみの不在を改めて感じる物ではありません。また、葬儀の時にいただいた写真は、毎日語りかける対象になっています

しじみのお骨の近くはごくシンプルな写真立てを選びましたが、その他のスペースはしじみを想起させ、しじみに似合う、個性溢れる素敵な写真立てを買い揃え、それにぴたりと合う写真を選ぶ。考えただけでわくわくしますね。

小さなルールも作りました。

・実物を見て買う

・真剣に選び一切妥協はしない

・2人共納得出来るものを選ぶ

これでお出かけ時の楽しみが出来ました。まだ2人で街歩きはしていませんし、私1人でも探したのは数回ですが、素敵だったり、目を引くものはあれど、しじみを想起させるデザインとなるとなかなか難しく、まだひとつも選んでいません。けれど、それもまた良いですね。

帰宅時に「しーちゃん今回も見つからなかったー、しーちゃんは特別だからそりゃなかなか見つからないよねー」なんて話しかけています。

ゆっくりと時間をかけて揃えていきたいと思います。

 

↓すぐ下の棚と1番下のテーブルを今後拡張?予定です。今置いている大きなポスター(これはチーのお気に入りでそもそも私はあまり…)の代わりにしじみの写真をポスターサイズにして額装しても良いかなぁ、なんて話しています。

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②花瓶を選びしじみのイメージに合うお花を飾る

しじみを迎えてからは、いただいた時以外は花を飾っていませんでした。

けれど花屋さんの前を通ったり、植物園やフラワーパーク等に花を見にいくと、これはしーちゃんっぽい、これはのんちゃんっぽいとチーと一緒に良く花に例えていました。

そこで、しじみを想起させるお花を選び、しじみの面影を重ねる事にしました。今のところ、場所は2ヶ所。しじみのお骨の隣としじみが上っては自己主張していたダイニングテーブルです。ののこは絶対に登らないので不在時も不安はありません。

 

大きな花瓶は処分しており家に無かったのですぐ必要でしたが、出かける気になれず先ずはAmazonと楽天で探しました。

イメージははっきりあり、花同様しじみを想起させるデザインで、でも花が主役になるものが良い。しかし、これがなかなかむずかしいーーーーー。

諦めかけた頃見つけたのがこれ!配色なのがしじみにぴったりです。勢い余って色違い、デザイン違いで複数買い揃えてしまったよね!今考えると買い過ぎぃ!

 

ちょっとお花を選びそうなしじみの目の色と同じグリーン。甘すぎないくすみピンク。花の色を選ばないクリア。組み合わせて置いてもいいです。

今のところクリアしか使っていません ハハハ
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勢い余って同じシリーズを5個も揃えてしまったので、ここから先はじっくり探してコレクションしていきたいと思っています。

 

いちばん最初に選んでしじみに見せた花はこちらです。


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お花屋さんを巡りしじみを思い、花を選ぶ。美しさ、可愛さ、個性を備えた花はしじみそのもの。

しじみコーナーとダイニングテーブル両方に飾る事で、しじみと一緒に多くの時間を過ごしたソファから左右どちらを見てもしじみを感じます。

 

新しい暮らしに加わったこの2つの習慣や考え方が日毎に強まる喪失感に占領されすぎない助けになっています。特にお花を選ぶ時は切なさだけでなく楽しさもあります。

 

以上、6回にわたる、長い長い記録になりました。あまり文章を整理しなかったので1回1回も長いです。全てお読みいただいた方、ありがとうございます。

明日からは回想も含め、新生活について書きたいと思います。

 

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愛しているよ。しじみ。

 

 

【記録5】しじみ、おつかれさま。そしてお帰りなさい。

 

今回は記録2の続き、しじみのおかえりなさいの準備について書きます。

 

しじみのお骨と共に帰宅後、どう過ごしたかの記憶が不思議と曖昧です。

ただ、一刻も早くしじみのお骨の場所を整えたいとの思いにかられ、検討していた仏具などを急いで買い揃えたのを覚えています。

お店を回る気力が無い中、ネットショッピングは助かりますねー。葬儀場で実物を見る事が出来たのも良かったです。

 

お骨の場所、仏具といっても弔う為というより、前述の通りしじみとの新生活が始まる、という気持ちを持つ事にしました。

 

しじみとの新生活に向けてひとつも妥協したく無かったので、楽天、Amazonそれぞれたくさんの品が溢れる中、真剣に選んだお品の事や、なにせ初めての経験なので戸惑った事について書こうと思います。

 

①「手元供養用骨壷」

 

しじみはお骨上げの時「3寸」というサイズに収まりました。お骨は「パウダー加工」をして粉状にし、嵩を減らす事も出来るそうです。

散骨や、よりコンパクトにしたい場合に選ばれるんだとか。私達はそのままの状態にしました。なお、パウダー加工は後からでも出来るそうです。

 

別れに対して全く現実味が無い頃はお骨はずっと家に置くつもりでした。ですが現実的になり火葬について調べるうち、永代供養も将来的な選択肢のひとつとして考える様になりました。

これは「成仏出来ない」という視点ではなく「絶対的に責任を持つ」という視点です。ののこがいるので縁起でも無い話ですが夫婦揃って何か無いとは言えません。※現時点では永代供養はしておらず家にいます。

 

将来的に永代供養したとしても、手元供養もしたいので、なんとなくですが骨壷も見ていました。

といってもデザインだけで、未知の世界なのでサイズなどは全く気にしてしていませんでした。

手元供養用はイメージでは3分の1くらいお骨が入ると思っていたのですが、待合室にディスプレイしてある通常?の骨壷や手元供養用の骨壷を見比べてようやく現実が理解出来ました。ぜ、ぜ、ぜんぜんサイズが違うー!!!

 

いくつか検討していたものを確認すると容量は30cc〜50ccと確かにほんのちょっぴりです。

 

お骨上げの時は葬儀場で頂ける分骨用カプセル型の容器分と手元供養分をとりあえず紙に包んで分けました。

 

最終的に永代供養をどうするか決めていないものの、分けたお骨を入れるのに手元供養用の骨壷も準備しました。

買い直す物では無く、一生物なのでかなり迷ってようやく決めました。温かみを感じる木が良くしじみを想起させる配色のデザインなのも決め手です。顔を右と左で全く異なる表情を持つしじみに一目惚れしたんですよねー。

国産のケヤキ材だそうです。色は「さくら」という色にしました。

 

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商品名「ころん」という名の通りころんとした形が可愛いく、とても気に入っています。手にすっぽりとおさまるので、両手で包み込んで毎日話しかけています。

 

 

②「おりん」

仏事的な意味合いは特に無く心を静める為に欲しいと思いました。

デザインが素敵で気に入っていたものが他にありましたが、葬儀場で見て2人共見た目はともかく音色が気に入ったこちらにしました。シルバーもありましたがゴールドの方がしじみに似合うと意見が合い、選びました。

 

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「振るおりんECHO」という商品で、その名通り振ると中で振動し音が長く続きます。心が乱れるとこのおりんを鳴らしています。

 

③お線香(お香)と線香立て

線香立ては「飴玉線香立て」というガラス製の商品で、しじみに似合う綺麗な赤としじみの瞳の色と同じマスカットグリーンの2つを選びました。

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線香は短いこちらを使っています。煙が少ないタイプと猫用のお香です。猫用のお香なんてあるんですねー。

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④写真立て

葬儀場に飾ってあった写真をいただけたので写真立ても探しました。プリントアウトしている写真が無いしその気力も無かったのでありがたかったです。

「しじみ(写真)が主役」にしたかったので一切主張が無い、ごくごくシンプルな物を探しました。どちらもとても気に入っています。

 

少し浮いているように見えるデザイン

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アクリルの中に入っているように見えるデザイン


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これらがしじみとの新生活に向けて急ぎ、でも心を込めて準備をしたものです。悲しさ、寂しさなどで押し潰されそうな中でしたが「しじみに似合う物」「しじみの可愛さ、美しさが引き立つもの」という視点でチーと一緒に真剣に選ぶ行為は救われました。

色々見ると、仏壇もかなりスタイリッシュなものがあるんですね!とくに「なごみ工房」の製品は素敵で迷いましたが、レイアウト変更の自由度が高い方が良いので、もともとつけていた無印良品の壁につける棚をそのまま流用し、さらにこの下にもう一段追加しています。

 

整えた直後のレイアウト。この後もちょこちょこ模様替え?しています

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明日はしじみとの新生活について書きます。

 

2015年のしじみ♡

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-あとがき-

センシティブな話なの今回も補足致します。これは「私の」そして「私達夫婦の」別れ方、見送り方、受け入れ方の記録です。おすすめ等の意図は無く、他の人に何か物申す事でも、物申される事でもありません。人それぞれです。その点だけどうかご留意いただきたいです。愛する家族を失った悲しみは皆同じです。私が見ているのはしじみだけです。

 

 

 

 

【記録4】しじみを見送った時のこと。

 

今回はしじみを見送った時の事を書きます。

 

数日前にも書きましたが、センシティブな話なので一応前置きします。これは「私の」そして「私達夫婦の」別れ方、見送り方、受け入れ方の記録です。おすすめ等の意図は全くなく、他の人に何か物申す事でも、物申される事でもありません。人それぞれです。その点だけどうかご留意いただきたいです。愛する家族を失った悲しみは皆同じです。私が見ているのはしじみだけです。

 

*****

 

2024.2.25 葬儀場へ

 

火葬にはいくつかの選択肢があります。立会、一任、お骨上げをどうするか。霊園なのか自宅訪問なのか。

私達は火葬場で執り行いお骨上げまで全て立ち会う事を希望しました。

 

元々希望していたお寺の葬儀場は流れが人間の時とほぼ同じで、送迎サービスが有り火葬は火葬炉です。

今回お願いした葬儀場は送迎サービスは無く、火葬も敷地内の移動火葬車でした。

送迎サービスは無くとも良いのですが、葬儀場なのに移動火葬車というのがイメージ出来ず一瞬躊躇しましたが選択の余地はありません。

結果的に葬儀を終えて(比較対象はありませんが)この葬儀場で良かった、と思っています。

 

しじみとのラストドライブをしながら雨の中、葬儀場に向かいました。しじみは猫なのでドライブと言えば通院です。これまでいったい何回通院したでしょうか?すっかり通院慣れしてドライブを楽しむ様子を見ては感謝と愛しさが込み上げたなぁ。

 

葬儀場につくと担当の方が雨の中外でお待ち下さり、建物の外にしじみの名前、年齢などが書かれた案内があり、いよいよしじみを見送るのだと実感がわいて決ました。

待合室に入ると、依頼を受けて事前にメールで送った2枚のしじみの写真が飾られていました。

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棺の上蓋を取り、安置します。こうなるとただの段ボールだけど白で良かったな。持参した黒缶のパウチや蓋にのせた薔薇も棺に入れました。

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この後、棺の前にお焼香の準備も整えて下さりさらに現実味が増して来ました。どこか信じられずふわふわした状態だったんですね。

申し込み用紙に記入後は、家族だけで最後のお別れの時間をとっていただけます。

しじみにあてて書いた手紙をしゃくり上げながら2人で声を合わせてなんとか読み切り(後から考えるとはたから見ると笑ってしまいそうですね)、後は声を張り上げて思いっきり泣きました。泣いて泣いて泣き喚いて少し落ち着いた頃合いを見計ってか、火葬の案内をお声掛けいただきます。

 

いよいよ待合室の隣にある火葬車にしじみを連れていきます。しじみに触れる最後の機会です。あと1回、あと1回だけ、と未練を断ち切るのがとても難しかったです。

 

火葬は1時間程度との事で終わるまで待合室で過ごします。

ずっと泣き通しだったかというと意外とそんな事も無く、待合室内に販売用に展示された様々なメモリアルグッズや仏具などを眺めたりもしました。

事前にネットで見ていた色々な仏具も展示されており、特におりんの音色を確認出来て良かったです。

ほんの少し前までしじみに縋って泣き喚いていたのに、夫婦揃っておりんをあれこれ鳴らしまくり品定めして、そのギャップにちょっと笑ったりもしました。少し感情がバグっている感じかな。

 

火葬を終えたしじみの姿を果たして直視出来るのだろうかと思っていたのですが、お骨になって戻ったしじみは変な表現ですが標本の様に尻尾から爪先まで見事に整えられた状態で、悲しみと共になんだか不思議な気持ちでお骨の説明を受けました。レントゲンで何度となく見たシルエットです。

これまで火葬といえば火葬炉でしか経験が無く、終えた後の姿は肉体が消え失せた感がありましたが、綺麗に整えてある事でなんだか別のものに感じ、私には受け止めやすかったです。

 

お骨上げはもちろん悲しみもありましたが、しじみへの感謝の気持ちが強く沸き起こり、最後まで全て見届ける事にして良かったと思いました。

最後、体重は1.75kgだったしじみが3寸の骨壷におさまる程度になって私達の元に帰って来ました。

お骨上げの際は、分骨用に2つ少し取り分けました。どれを取り分けようか迷っていると「尻尾を選ばれる方が多いですよ、断面がハートみたいです」と言われみると確かにハート型です。私が大好きだった美しく優雅な長しっぽはお骨になっても可愛いかったです。

 

骨壷カバーは柄・素材、様々な種類やデザインの中から選べます。

この「骨壷カバー」というものがどれもこれもしじみに全く似合わないと感じ、どうも好きじゃなかったのですが、ごくごくシンプルな「真っ白」がありそれを選びました。

骨壷カバーが納得いかず、別に骨壷を探していましたが、こうしてみるとこれはこれで良いかな。

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火葬証明書を受領しました。本当の年齢はわからないけれど一応13歳としました。

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しじみ、おつかれさま。様々な病と闘い、本当に本当に良く頑張りました。今までありがとう。あなたは私たちの誇りです。さぁ、皆んなでお家に帰ろう。

 

あなたの家へ。私達の家へ。

 

はじめての我が家。この日外猫〜保護猫時代の相性しじみから、そのまま本名になり苗字がつきました。大切にするよと誓った日です。

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【記録3】私達のお姫様しじみへ。愛を込めて。

 

 

今回は葬儀に向かうまでどう過ごしたかについて書きます。しじみがしじみのままでいてくれる本当に最後の時間でした。

 

火葬は希望の翌25日は朝9時と16時しか空いておらず、16時に予約しました。奇しくも16時はしじみの「甘えん坊タイム」が始まる時間です。

私が家で仕事をしていると、しじみはまるで計ったかのように必ずと言っても良いほどそばに来てかまってちゃんアピールをしていました。私が居ない時はもちろんチーに。

時に15時に早まった時は「事件」として夫婦間で報告し合うほどでした。

 

私達が愛したふわふわの触り心地の愛らしく美しいしじみに触れられるのは残り24時間。このほぼ丸1日、というのは変な表現ですが私達にはちょうど良かったです。

それより早いと気持ちの整理が付かず離れ難かったし、それより長いとまるで眠っているかのようなのに、もう起きる事は無く体温を失ったしじみを見ているのは辛かったかなと思いました。

 

しじみを綺麗にした後、白色のバスタオルに包んだしじみを例の用意した棺を組み立て横たえました。

それから夫婦揃って花を買いに出かけました。駅近の花屋さんには納得出来るものが無かったので、チーが調べてくれた評判の良い隣町まで行きました。

ひとつも妥協したく無かったので、アレンジメントや花束で準備されたものではなく、しじみに似合う花を急いで、でも真剣にチーと一緒に選びました。

いったいどのくらい買えば棺を埋め尽くすくらいになるかわからなかったのですが、とりあえずひとかかえほど選びました。

 

深く思考する余裕が無かったので、帰宅後しじみの周りをすぐに花で飾るつもりでしたが、お花屋さんで直前の方が良いと言われ、確かにそうだと気づきました。そりゃそうだ。人の時もそうですよね。それにそんな事したらしじみを抱く事も出来ません。

なお、これも家に帰って気づきましたが、しじみと暮らし始めて暫くしてから、しじみがテーブルにあがるので(危険な花を選別して飾るのは面倒で)もう花を飾る事は無いと大きめの花瓶はぜんぶ処分していたんです。送り出す準備を完璧にシミュレーションしたつもりがどこか抜けています。

仕方ないので無印良品のバケツにとりあえず生けました。

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バケツ…となりましたが、ミモザを選べたのは嬉しかったです。ミモザは私の中でしじみのイメージにぴったりの花のひとつ。可愛らしさと際立つ個性がしじみと似ています。ミモザの黄色に合わせて、白いお花を選びました。白といえば、の霞草はしじみのイメージじゃありません。華やかさを感じるお花を中心に選びました。

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しじみの多面性の魅力を表すのに、棺の中をしじみを挟んだ半分づつで違うイメージにしたかったので、あまり写真に写っていませんが、鮮やかな色のお花も選びました。

また、棺の上に飾る花はチーが華やかな大輪の薔薇を選びました。夜に撮ったので不気味な色に写って残念・・・鮮やかなピンクです。f:id:hiraryo0201:20240309214409j:image

 

お花を準備したら次は棺に入れるものを選びます。葬儀の担当の方から、しじみちゃんが生前好きだったものをお待ちください、と言っていただいていたのですがこれがけっこう頭を悩ませました。

 

しじみはおもちゃで遊ぶことはほとんど無く、家のあちこちにお気に入りの場所があったものの棺に入れるにはそぐわないです。

考えた末「首高め」が好みだったしじみの為に作った枕とお魚の形をした蹴りぐるみ、それと黒缶のパウチをいくつか、もっと何か無いかと考えましたが…しじみがいちばん「好き」だったのは私達だよね、との結論に至り、しじみと私達が写った写真をレイアウトした、しじみへの愛や感謝を綴った手紙を準備しました。一緒には行けないけど私たちの思いを連れていってね。

 

 

泣いて泣いて泣きじゃくりながらの準備でしたがこんなほっこりも。

f:id:hiraryo0201:20240309215422j:imageおいし♡

チーが置いたお水をのんちゃんが飲みに来ましたよー。

全て準備し終えたのは20時近くだったかな?「お通夜」の始まりですね。気づくとチーがドライも置いていました。

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キャンドルを灯し続け、交代で一晩中起きているつもりでしたが明け方に2人共限界が来てしまったのでLEDのランタンに切り替え、家族みんなでリビングで眠る事にしました。これが本当に最後の夜です。しじみが元気な頃は家族皆んなで寝室で眠っていました。休日の朝寝坊は至福だったな。

 

翌朝は棺をソファーに置いていつもの様に隣に一緒に座り過ごしました。しじみが棺の中でもう呼吸していない事が信じられなかったです。まるで眠っているかの様でした。

棺の天蓋を全て開けて全身を撫でながら愛や感謝を伝えたり、このブログの最初、出会ったばかりの頃を読み上げたりもしました。

半分だけ開けて、そろそろ起きて?しーちゃん、などとお願いしていたらあっという間に時間が過ぎて行きました。

 

葬儀場に向かう前にチーの発案でルームツアーをしました。

しじみと暮らした8年9ヶ月、好奇心旺盛なしじみは家のあちこちにお気に入りの場所があり、様々な所に出没しました。

部屋の中は勿論、押入れの中、クローゼット、お風呂やトイレまで。どの部屋、どの場所にも私達を笑顔にしてくれたしじみの姿が鮮明に浮かびます。愛しいエピソードがあります。

しじみを抱いて、全ての部屋・場所を見せながらチーと2人で思いつくままに色々な思い出や、その時どんなに可愛いと感じたかなどを語りかけました。

 

以前もブログに書きましたが、しじみが来なくなった2階が辛過ぎて殆どの物を処分したので、しじみを連れて思い出を語るルームツアーの時はすでに様変わりしていました。

特に2階の和室は仕事部屋だったのとケージもあったので色々な思い出が詰まっていました。しじみを迎えた時に最初に過ごして貰ったのもこの部屋です。

しじみが何回も登ってきて邪魔をするので仕事が出来なくて困った愛しい思い出が詰まるデスクも処分し買い替え、仕事部屋は寝室に移動したので和室はほぼ空っぽ状態。

 

話は変わりますが、私は家のレイアウト変えが好きで、たまに思いつくとガタガタあれこれ家具を移動しました。すると決まってしじみが何をしているの?と興味津々で監督してくれていた事も思い出されます。

しじみ監督に、どう変えようしているのか説明していると、しじみはちゃんと理解してくれているような顔をしていました。そして終わった後は必ずしじみが「興味津々」「わくわく」といった感じで見て回っていました。

 

ルームツアー中も、しじみに、なぜ変えたのか説明したり、新しいデスクを見せて、ほら、こんなに変わったんだよ?しーちゃん多分ここ気に入ったよね?などと話しかけていると、今さらながら動くしじみにもう会えない、しじみは眠っているわけではない、との実感が込み上げました。

けれど、夫婦で口々にしじみに話しかけ、泣きながら、時に泣き笑いしながらルームツアーをした事は送り出す上でやって良かった儀式でした。

私達は家族揃っていつも楽しくおしゃべりしていました。同じ言語は持たずとも、確かにしじみと会話していました。私達の話をちゃんと聞いていたしじみに。

理解しようとしていたしじみに。

思いを伝える最後の過ごした方としてこのルームツアーは最適だったと思います。同時に、こんな事を思いついたチーのしじみへの愛が苦しい程でした。チーはしじみに見せ忘れた場所が無いかと何度も家の中を確認していました。

 

 

出発の時間が迫り、いよいよ花でしじみを送る準備を始めました。

足りるか心配でしたが、私の理想どおり「ぎっしり」という感じで棺の中を埋め尽くす事が出来て、ただでさえ華やかで可愛らしいしじみがより引き立ってホッとしました。

 

棺の蓋はチーが選んだ薔薇をリボンで結えたものを置きました。もっと綺麗にラッピングするつもりでしたが延々とルームツアーをやっていたので時間が迫っていたんですねー。

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ちょっとした悶着もありました。

お着物を持たせたい私と、そんなの殆ど着せてないし、しじみちゃんがそんなの着て天国行ったら驚かれるよ。それにそれ着て会いに来てくれたら僕気づかないかも、なんて言うチーとで意見が別れたんです。

結果、チーが折れてくれました。そして、最後の最後に封筒に2人で考えた宛名を書きました。「私達のお姫様 しじみへ。愛を込めて」

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さぁ、葬儀場に向かう時間です。この日は雨で、しじみが大好きだったお日様は出ておらず残念な気持ちと、なんとしてもこんな日を迎えたく無かった私達の涙雨に包まれて見送れる様な気持ちとがありました。

 

今日も長くなりました。続きはまた明日。

 

しじみちゃん、あなた、最後まで眠っているみたいにしか見えなかったから、私ったら何度も起きて起きて起きて起きてと繰り返しながらしつこくキスをしてうるさかったね。ごめんね。でもわかってくれるよね。それに私のウザ絡みは毎日の事だったしね。

 

しじみの「なぁに?」の表情がだいすき。

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