しじみの小部屋

猫と人の暮らしのblogです。

【回想】現実を直視出来なかった私のやたら素早い行動について



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しじみと暮らした8年と9ヶ月、しじみが頭の中の大半を占めていました。

仕事や遊びに集中する事はあっても、何かとしじみを思い浮かべました。仕事も遊びも楽しいし、家に帰るのはもっと楽しかったです。仕事でキツい事があっても、しじみの存在に救われました。

今思うとしじみが居た毎日は本当に輝いていたなぁ。しじみの存在は愛しいだけでなく私の活力源でもあったんだと実感しています。

 

生来、常に楽しい事を探し、やりたい事を見つける落ち着きの無い性格で、家でも何かとガサゴソ動き回っていましたが、しばらくは帰宅してもののこにくっついてぼーっとして無気力な状態が続きました。

けれど、しじみを見送った後は何かに突き動かされるかの様にきびきびと考え動きました。現実を受け入れられなかったんだと思います。

 

葬儀やその後の事などを書きましたが、その他にも色々忙しなく動き回りました。

葬儀場に火葬の予約で電話した後は、酸素室をレンタルしていた会社にも連絡し引取をお願いしました。

料金は月レンタルなので借りていても変わらないのですが、私が借りた時も静音タイプは順番待ちだったので、待っている子がいるかも知れないから不要になったらすぐ返そうと思っていたんです。

*私が借りたのはテルコムの物で住んでいる地域は直営ではなくFCからレンタルする形でした。

 

解体し拭き上げるまではこなしましたが、なんといってもおいおい泣き通しだったので引き渡しはさすがにチーにお願いしました。電話は泣き声でしたが、さすがに酸素室の引き渡しに号泣しながらは出られません。

また、使わなかった大量の療法食なども即刻寄付の手続きをとりました。誰ともやり取りしたくなかったので、寄付の仲介を利用しました。

この他は何度か書いたように取り憑かれた様に「持ち物を減らす」事に取り組みました。

最初はしじみだけが使っていた物を見るのが辛くて始めましたが、 大切な物、必要な物以外はどんどん手放しました。今思うと不思議な感情ですが、しじみがいないのになんでこれがあるんだ?と憤りすら感じたんです。空っぽの気持ちを表現出来るような気がして止まらなくなり、大袈裟じゃなく累計するとおそらく軽トラ1台分くらいになったと思います。

 

この、現実直視出来ないターンの私の行動は笑っちゃうほど素早かったです。

思い出深い和室の物を移動や廃棄し、ほぼ空っぽにしても、入ると動悸が止まらなくなったので、いっそリフォームしようと業者に連絡を取りました。

予約制のショールームに出向き1時間程度の打ち合わせで依頼内容を決め、その場で現地調査と見積もりを依頼。

日程調整の頃は無気力ターンに突入していましたがなんとかこなし、なんと今リフォームも終えています。

それなりに金額もかかったので、冷静だとふんぎりがつかなかったかも知れませんが現実直視出来ないターンの私のおかげ?で即断即決で物事が進みました。

 

和室には色々な思い出があります。今思うと猫暮らしはじめての私たちはけっこうトンチンカンな事もやっていたなぁ。

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好奇心旺盛なしじみはその日の夜には部屋の中を探検していました。
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へたくそな段ボールハウス。どんなものが好みかわからなかったので迎えるときはとりあえず手作りで準備しました。
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それにしても、物が多い!この頃は30歳を過ぎて東京に出てきた頃に適当に買った家具と家を購入時に新しく買った家具がひしめき合っていました。
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最も辛かった思い出も。2019年、しじみがいないと探すと、この本棚につけたカーテンの裏に隠れていました。様子がおかしいしじみを連れて病院に行き慢性膵炎や膵臓にこびりつく嚢胞が見つかります。ここに隠れたしじみを見つけた日から闘病が始まりました。

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どんな時も甘えん坊だったしじみが、しばらくの間ここか、物置にしているクローゼットで過ごす様になりました。隠れて痛みに耐えていたんですね。

 

部屋はリフォームしたけど、記憶の中のしじみは鮮明なままです。けれど、動悸はしなくなり、新しい部屋で気持ちも前向きになっています。

 

 

 

 


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