正直、(猫目線で)そんなに魅力があるとは思えませんのでたぶん、「先住だから」という単純かつ明快な理由だと思いますが、ののこはしじみが好きです。
気づけばそばにいます。
「頑張ればなんとかなる」と思っていたらしく当初は必死で追い回ししじみを怖がらせたり怒らせたりしていた最初の1年。徐々に徐々に距離感をつかみ、しじみへの気持ちは変わらぬまま、ののこはしじみとの関係をつくっていっています。何度も書いていますけど。
そんなのんぴが、階段式のキャットタワーでくつろぐしじみを何度も何度も見上げていました。どうしたんだろ。
見ているとなんとまぁ、あらまぁ。一気に駆け上がり、しじみの上におさまりしじみを眺めているではあーりませんか!?
の:あのっあのっ、ここいいですか?
し:ちょっとちょっと!いいもなにもいるじゃんよ!?
見ている私がどきどき・・・・たいてい、この後しじみがふいっといなくなるか、叩きあいが始まるもんね。知ってるもんね。
ね?ののちゃん。それにしても頑張ったねぇ。
かぁさま、ののこも驚いています。いけちゃいました。
その後の展開をどきどきと見守ると・・・・・
ええええええーーーー!
しじみ、
寝たーーーーーーーーー!!
まじでーーーー!!
え?まじですか、しじみさん。ののこ、いていいのですか?
かぁさま、しじみさん、寝ています!かわいいです!超すてきです!
心なしか得意げに見える、ののこの表情・・・・
かぁさま、ののこはやりました。
うんうん、
うんうん。
やってくれたねぇ・・・・・
うれしいよ。
ののちゃんの努力、ばんざい。
私はこのキャットタワーを購入するさい、たいていの多頭飼いの方なら想像するシンプルなこの使い方を想像すらしないようにしていました。
でも、私はこの目で見ました。
つかってるよ。
一緒につかってるよ。
たぶん、この日だけのばんざい。
きっと、この日だけたまたまの、やったー。
いいんです。
この日だけの奇跡でもいいんです。
1段目をののこが。
2段目をしじみが。
しばらくすると、しじみはかんぜんに眠っていました。
ののこも、最初の姿勢のままに見えますが、完全に眠っていました。
とびきりの仲良しじゃないけれど、家族です。これが今の私たちの家族のかたち。わたしたちのいま、です。